街を歩いていると、ふと目に入る小さな花壇。
色とりどりの花々が丁寧に植えられ、雑草は一本も生えていない。
その花壇に出会った瞬間、私は心が温かい気持ちで満たされた。
誰が作ったのかわからない。
おそらく、その家の住人が日々の暮らしの中で、ちょっとした時間を見つけては手入れをしているのだろう。
その花壇は、目立たない存在だ。
しかし、そこには作り手の愛情と細部へのこだわりがぎゅっと詰まっている。
「神は細部に宿る」という言葉がある。
これは、建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉で、どんなに立派な建物でも、細部が雑だと全体が台無しになってしまうという意味だ。
これは建物だけでなく、あらゆることに当てはまる。
仕事、人間関係、芸術作品、料理、ファッション…。
どんなものでも、細部までこだわることで、質が格段に向上する。
細部へのこだわりは、愛情の表れでもある。
自分が好きなもの、大切にしているものには、自然と時間と手間をかける。
例えば、料理好きな人は、食材選びから調理方法まで、細部にまでこだわる。
そうすることで、見た目も味も最高の料理を作ることができる。
また、ファッション好きな人は、服装だけでなく、アクセサリーや靴、バッグなどの小物にもこだわる。
そうすることで、自分らしいスタイルを表現することができる。
細部にこだわることは、自分自身を磨くことにもつながる。
例えば、仕事においては細部までこだわることで、より質の高い仕事ができるようになる。
あるいは、人間関係においては細部までこだわることで、より深い信頼関係を築くことができる。
もちろん、細部までこだわるには、時間と労力が必要となる。
しかし、その分、得られるものは大きい。
目に見えない小さなところにこそ、魂が宿る。
細部へのこだわりを忘れずに、日々を丁寧に生きていきたい。
